敷地は都内幹線道路から一本入った道路に面しており、高層マンションや雑居ビルに囲まれた光の入りにくい井戸の底のような狭小地である。
交通量の多い幹線道路に近いことや、隣地には庭や空地もないことから、外部に積極的に開く環境ではなく、閉塞感のある敷地である。
このような周辺環境の中でいかに良好な住環境を確保するかが課題となった。
建物は道路斜線等の法規制をクリアする建築可能な最大限のボリュームとし最高高さは16.5mに及ぶ。
ヴォリューム全体に多数のトップライトを設けることで、建物内部に光を取り入れており、また、光を最下部まで取り込めるように、ヴォイドを絡めながら最大限の床を積層させている。各諸室は上部からの光が満たされたヴォイドに面するように配置している。
都心の喧騒の中で、外部環境と対照的な静寂で柔らかな光に満ちた住空間を実現している。
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