開発が進む東京郊外、昔ながらの風景が残る中、旧宅の縁側のある暮らしを継承しつつ二世帯住宅化をめざした建て替えプロジェクトです。斜面の中腹に位置する敷地の法肩に立つ樫の大木を大切にして、大木をL字型に囲むように建物を配置しました。片流れ屋根を2階外壁と連続させた意匠は、ファサードに個性を与えるとともに、見る向きで建物の表情を大きく変えています。1階の縁側廻りは建具を引き切る納めとし、コンパクトながら日常から多人数の集まりまでさまざまな使い方に対応できるようになっています。剪定された樫の木が再び枝を広げる頃、建物は周辺とより馴染んだ姿を見せることでしょう。
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