この住宅は、夫婦と1人の子供の為に設計されました。
敷地は大阪市の市街地で、敷地周辺は住宅や保育園や小学校や公園が混在している地域です。この敷地に建っていた建主の以前の住宅は木造3階建てで、南側、西側は隣地建物が建て込んでおり、自然光は北側の前面道路と東側の低層の隣地建物の上部から入るのみの状況でした。建主は、住宅の中に自然光が入ることを望むとともに、北側道路を挟んだ向かいにある4階建て賃貸住宅からのプライバシーの確保を望みました。
1階にはガレージと陶芸室と水周りを、2階には将来奥様が料理教室をしたいとのことでリビング・ダイニング・キッチンを、3階には寝室を、そして屋上にはルーフテラスを配しました。
プライバシーの確保から、北側の前面道路側には、そのままでは自然光を取り込むための大きな窓を設置できないため、2階のバルコニーには視線を遮る壁を設置し、バルコニー上部からの自然光をリビング・ダイニング・キッチンに取り込んでいます。3階の寝室は、建物の対角線状に屋根(天井)を斜めに折り上げ、ハイサイドライトを設置し、南西側上空からの自然光を取り込んでいます。また、ルーフテラスも壁で囲われていて完全にプライバシーが確保されています。
内部は、木と白い壁による静かで柔らかな空間を目指しました。
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