【外部】
お隣はご両親の家、大きすぎず小さすぎず、形態は違っていても自然に並ぶ外観を目指しました。
高さを抑えること、仕上の構成・質感を揃えること、行き来に違和感がないこと。
さりげない調和により、母屋との機能的・心理的な距離を近づけたいと考えたものです。
外壁下部は「焼杉」です。自然な質感を住宅に与え、白塗装との組合せは母屋外観との「関係を近づける要素」となっています。
【内部】
エントランスから廊下を木仕上とし、居室は天空光などによる白く明るい場所としました。
「木に包まれる動線」、そこを通り抜けることでより「開放感が感じられる居室」、という関係です。
この住宅はバリアフリーであり、引戸を多用しています。
引戸を開け放つと廊下の木の仕上が見えます。
それは、あたかも室内の家具のような(実際にほとんど収納です)佇まいとなって部屋に広がりを与え、すべてのスペースは木の仕上によって連続していきます。
廊下をただの廊下で終わらせないこと。
バリアフリーの場合、「プライバシーの確保」と「孤立しない関係」という相反する要素が拮抗します。
この建物では「木の仕上」によってそれを昇華しました。
内外ともに、仕上の木がいろいろな距離を近づける重要な役割を果たしています。
http://www.y-ishikawa.com/03WORKS/05KAMIIKE/KAMIIKE-01.htm
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