計画地は、淡路島東海岸の生穂漁港の近く、細く急な坂道の先に現れます。
南に大阪湾を望み、北に緑深い山をかかえるこの地に、大阪から移り住むスポーツ医学を専門とする医師の診療所兼住宅を計画しました。
周囲の緑豊かな自然と共に暮らす静かな住まいであると同時に、台風時の海風、虫・獣害などの自然の脅威への配慮が求められました。
団欒の場、診療所、浴室の高さの異なる3つのボリュームそれぞれがリニアに伸びる”縁側”を介して繋がります。それぞれのボリュームへは”縁側”に出てから入るという動線を作りました。”縁側”は、暮らしの中で各ボリュームをつなぐ”動線”だけではなく、常に自然を感じる”ルーム”と位置付けました。”縁側”の外部面には、蚊帳として可動式の網メッシュを張り、虫の防御と通風を両立させ、眺望を確保しています。
田舎暮らしは、周囲の緑豊かな自然と共に暮らす静かな住まいであると同時に、台風時の海風、虫・獣害などの自然の脅威があります。
特に虫への対策を要望されていましたので、建物に沿って配置した縁側を、床を含め全て網で包みました。蚊帳のようなもので、一部は可動します。
この建物は各部屋の行き来は縁側から出入りしますので、虫に守られた縁側で快適に暮らされているようです。
淡路工舎
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