施主は祭り人である。年に1度、神輿の上で太鼓を叩き、細長い参道を抜け神社へと練り歩く。町の子供達からは祭りの主役でもある太鼓叩きはゴッドと崇められている。そんな的形の伝統ある祭事や町の構造を、専用通路の敷地にトレースしようと試みた。専用通路を神社までの参道と見立て、奥に社となる住居を配置した。住居は施主の好きな和の趣を取り入れ、ディティールまで拘って設計。「祭り」という施主にとって無くてはならないエッセンスを、特殊な敷地や建物に込めたいと思った。渦を描くような一筆書きのシンプルな動線でゴッドは社へと導かれる。
和の外観とインテリア
専用通路を活かした新築計画
お祭り仲間も集える家
お祭りの時は大人数で家の中でご飯を食べたり、お酒を飲むこともあって、玄関土間から直接和室のタタミに腰掛ける事が出来るようにしています。専用通路の土地であることも、祭りと関連させながらプランを作りました。
独立して最初の新築計画で、とても思い出深いお家です。ご主人が祭り人なので、実際に年に1度の姫路の祭りを見学に行ったこともありました。外観もインテリアも施主さんが好きな和モダンに設計しています。
家づくりは会社よりも「誰とつくるか」が大切だと思っています。
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