米を主体としたこの和食食堂では、求心性・東方性・粒子性をコンセプトとする。第一にテナントの十分な天井高さを活かし、入り口を高く、奥を低くして空間にパースをつけ、求心性を持たせた。第二に禅宗様式の寺社に見られる飛檐垂木を参照、展開し、何層にも重なる段状の天井を構成し、力強い東方性を表現する。第三には日本の寺社に倣い垂木の小口を白く塗り、正面からは白い粒子が散らばってるように見せる。これは言うまでもなく米のメタファーでもある。
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