「集えるケーキ屋 マッフェン」
・広い駐車場を有効利用した貸店舗計画
・貸店舗が出店業者のテイストに合わせた新築計画
・売場に寄り添う開放的なカフェスペース
東北地方宮城県北部のスーパーマーケットの広い駐車場の有効利用を目的として建てた、地元で人気のケーキ屋さんのカフェ併設の新店舗である。
スーパーマーケットの駐車場は、地域の状況や施設の規模により決まる。 一定期間を経過し日頃の駐車台数を把握できた段階で敷地を最大限利用する方法を検討し貸店舗の建設するにあたり、従来のような箱もの貸店舗を建設してからテナントを入れるのではなく、出店業者が決まった時点で出店業者の独自のテイストに合わせた新店舗新築計画が今回は新しい試みとなった。使用できる計画敷地と出店店舗の必要建築面積を検討調整し実現することとなった。 テナント業者も新築時から関わることで店舗に対する愛着と信頼によって長期間に地域に根ざした店舗となることも利点の一つである。
スーパーマーケットの広い駐車場は、ケーキ屋さんと相互利用でき集客の面では相互利益を生み相互活性化できるような新しい店舗計画である。
ケーキを思わせる白い箱型の売場に対して欲しかったカフェスペースを素直に建築で表現した。 このカフェスペースは、外部に対してオープンに作ることで活気を地域に伝え、喫茶店など地域住民の集える場所の少ないこの地域に周辺住民の集える場所を与え、ケーキ屋さんの宣伝効果の役割も果たしている。
従来のケーキ売場には外観に窓がなく商品に直射日光が当たらないような売場空間となるが、売場の天井を高くしトップライトを設置し、太陽が感じられる開放感のあるダイナミックな明るい売場空間とした。 ケーキ屋さんとして本格的なケーキがゆっくり食べられるカフェスペースを併設することで集客を見込む。 カフェスペースは売場に隣接させて外部に開放的につくることで太陽光がカフェスペースを介して売場にも明るさを感じさせ、そのため売場は気持ちよく商品もおいしそうに感じる効果もある。
ケーキ屋さんとスーパーマーケットの商品開発や互いの良さを活かした新メニューの開発も今後の展開として期待したい。 この店舗でしか購入できない商品などがあってもいいし、カフェスペースにはデッキ席もあるため暖かい季節になればデッキ席で食べるコーヒーと本格的なケーキは魅力となる。 デッキについては、道路側で立地が良いことからカフェ利用だけでなく屋外イベントの会場としての使用の仕方も地域活性化のため考えられる。
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