茶畑の中に建つ環境共生型の某企業の新社屋です。
シンプルな四角いキューブに多種多様な要素を詰め込んでいます。
「光・風の通り道」「自然環境の利用」「可変性」「空間の繋がり」「半屋外空間」「木の温もり」「地産地消」
極力デザインの作為をやめ、構造的、環境的な形態をそのままデザインとして表出し、シンプルで普遍的、力強いデザインとし、そして自然と人と建物が寄り添い合う建築物を目指しました。
南側の3層吹抜け空間は人を向かい入れる空間と共に、可変性のあるバッファー空間となり調整された光と風が建物を包み込む。
エントランス空間は水盤により太陽光が反射し内部に光のゆらぎを、また水盤の上を走る風を取り込み自然による空間の変化を、吹抜けのルーバーは太陽光を調整すると共に刻々と変化する光、時間の移り変わりを建物にもたらしています。
建物のアプローチ空間は寄り付きの庇を用い、視線を制御しながらお迎えする空間として水盤、緑が演出しています。
3F食堂からは吹抜け越しに茶畑の眺望が広がり、ここに面した大きなテラス空間はくつろぎ、憩いの場所となっている。さらに階段を上がると眺望の良い屋上テラスが広がっています。
また自然環境を利用しそれぞれの季節により形態、環境を変える可変的な建築物にもなっています。南側の吹抜け空間は夏場は半屋外空間として、冬場はサンルーム空間として機能します。
・夏場:前面開口部をオープンし強い日差しを避け光と風を通す半屋外空間となる。
前面の水盤の上を風が通ることにより、また、吹抜け空間のドライミストにより気化熱が奪われ涼しい風が入ってくる。(打ち水効果、気化熱の利用。)
敷地内の地中に配管された空気のダクト(アースダクト)により地中熱により冷やされた空気が吹抜け部に入ってくる。(地中熱の利用)
・冬場:サンルームとして機能し、日射による温かい空気を保存する。
また、温まった空気をDEN、廊下、居室へと解放する。
温度の下がる夜は内部側空間をクローズし吹抜け空間は断熱空間として機能する。
敷地内の地中に配管された空気のダクト(アースダクト)により地中熱により温まった空気が吹抜け部に入ってくる。(地中熱の利用)
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