「間窓の家」
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間と間のあいだの窓
ここに住む人は、愛着のある版画の額や物品を沢山集めていました。
今回の家造りは、人の居る場所づくりと飾る壁づくりからスタートしました。
額や物を飾るには、その背景となる壁や余白を多く用意することにしました。アルバムの台紙のページを増やす様に、間仕切り壁を作りました。部屋を廻ることは、ページをめくることと似ていて、ページそれぞれのシーンがあり、次のシーンへの切り替えや予感させる展開になると良いと思いました。
一方、暮らしの間仕切りは、使い勝手に合わせて間仕切ると共に、家族それぞれの気配を共有できる、空気が通う一つの家にすることが、このお施主さんの住み方に丁度良いと思われました。
間仕切り壁に窓を付けました。
人影が見えるかもしれない。
呼べば答えが返ってくるかもしれない。
向こうの部屋に飾った絵が見えるかもしれない。
日光が思わぬところに陽を落とすかもしれない。
あちらの灯りが、この部屋に暖かく漏れるかもしれない。
今居る場所から、次の間に広がる連続感を持ち合わせた
余韻のある空間を目指して設計しました。
建物の建っていく様はとてもワクワクします。
工事中の現場レポートを記録しているので見てみてください。
http://www.t-products.net/reports/matsumoto-house/
(出来上がりから着工まで、時間を遡る順序になっています)
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