景色をそのまま生活空間に取り込むことができる大きな窓。景色を切り取って額装するようなイメージから、ピクチャーウィンドウと呼ばれます。そんな大きな窓は開放感を得ることができるだけでなく、景色を生活の一部として楽しむことができるのも魅力的です。
そこで今回は、景色を楽しむことができる大きな窓がある住まいの建築事例をSuMiKa編集部が厳選しました。理想の住まいを考えるうえでのヒントにしてくださいね。
1:奈良の住宅のピクチャーウインドウ
住宅街に建つ家族5人と母親のための二世帯住宅です。
眺望があまり期待できない立地のため、敷地の中に魅力的な風景を眺めるために庭を形作り、大きな窓を設けることでゆっくりと眺めることができる住まいとなっています。 庭は家の各所から垣間見える風景とし て、静かに心を打ちます。
和室は玄関を挟んだ母世帯側にあり、主世帯から見ると離れのような風情があります。和室にも大きな窓を設け、さらに縁側をつくることで庭の景色をより楽しむことができるようになっています。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300㎡以上
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2:鎌倉の住宅のピクチャーウインドウ
鎌倉にあるお寺の境内の一角に建つ住宅です。
昔からあった日本庭園を楽しめるよう、1階の南側に大きなワンルーム空間のLDKを配置しています。大きな開口部は木製建具でつくられており、引き戸を開ければ内外の空間を連続的に感じることができます。
夜景を楽しみながらの食事も最高のひととき。それぞれの部屋には南北に開口部を設けているので、風が通り抜け、自然環境をより身近に感じることができます。まさにピクチャーウインドウですね。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300㎡以上
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3:岸和田の家のピクチャーウインドウ
自然豊かな敷地に建つ避暑地の別荘のような住まいです。
敷地の南側には芝生で遊べる広場があり、奥行きのあるウッドテラス越しにそれを見る形で大きな窓があるLDKが配置されています。
リビングにあるカフェコーナーは子どもの様子を見ながら友人とゆっくりお茶をしたり、子どもの勉強スペースとなったり、ベンチにもなります。
まるで避暑地に佇むリゾートホテルのような雰囲気を持つ住まいです。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300㎡以上
・予算帯:2,500万円以上〜3,000万円未満
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4:瀬戸内海を望む家のピクチャーウインドウ
瀬戸内海や淡路島、明石海峡大橋までを望むことができる高台に建つ住まいです。
眺望がよくメインとなる2階にLDKや寝室、子ども部屋などを集中させ、それらを支える1階部分にガレージや玄関、収納、水廻り、ゲスト用の和室を配置しています。
2階LDKからのパノラマビューを実現するため、またLDKに続く大きな跳ね出し型のテラスを設けるため、構造は鉄骨造を採用しています。大きな3枚のガラス戸は全て引き込むことが可能なので、その先にあるテラスと一体となり空間に開放感を与えています。
【事例詳細】
・構造:鉄骨造
・敷地面積:300㎡以上
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5:いつも日なた、いつも日かげの家
海に近く平坦に開けた敷地に建つ住まいです。
遮るものが無く太陽光や強い風にさらされる厳しい環境ですが、深い庇によって日照量をコントロールし、冬は暖かく、夏は涼しい、エネルギー消費の少ないサスティナブルな住宅となっています。
窓が大きいと季節に合わせて室内環境を整えることが難しいですが、コンピューターによる年間の日照解析を行い、最適な屋根形状を見出すことで、冬季はいつも日なた、夏季はいつも日かげとなる室内を作り出しています。
窓を開け放つと、タープ下にいるような心地よい爽風を感じることができます。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
・敷地面積:300㎡以上
・予算帯:2,000万円以上〜2,500万円未満
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景色を満喫することができる大きな窓がある住まいの建築事例をご紹介しました。気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで建築家に相談してみてくださいね。
※この記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。
文:SuMiKa編集部
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