敷地は大分県南部の中心的都市より数分車で走った場所に位置し、のどかな山間の中にある。
敷地は不成型で尚且つ東に杉林、北にクライアントの両親の家が建っており、建物配置の計画で慎重な検討を要したが、両親の家とのエントランスの関係を最重要とし、南面が開けていた事もあり、敷地の形状に束縛されずに東西方向に長く建築する計画を立てた。
平面計画ではクライアント夫妻のおおらかさを投影し、居間をコアとし各部屋に接続する形式を選択し伸びやかな生活が築けるプランとしている。
大容量の収納をエントランスと寝室付近に、小規模の収納を台所付近に設けており機能的に使用できるよう考慮している。生活形態の制約で、家事時間が少ないので、乾燥室の設置や、清掃のしやすい水周り商品を積極的に使用している。
給湯熱源、加熱機器は省エネルギー機器を仕様しに環境にも配慮し、大面積の居間には、室内温度が低くても体感的に快適に過ごせる床暖房を設置し、冬期寒いこの地域でも快適に過ごせるよう計画している。