「プライベート」「フロ」「パブリック」の用途を、レイヤー状に配置された Y軸方向のカベにより、それぞれの領域として仕切る。空間をあいまいに繋げ ながら、奥へ奥へとシーンを変化させていく。カベに誘導された視線の先には、その領域ごとに異なる…
「山あいの農村集落」どこか懐かしい風景に違和感なく溶け込む佇まい。勝手口や縁側から隣人が声をかけてくれるような田舎暮らしに一工夫加えて現代の農村住宅を提案しました。「通り土間」や「中庭」は風通し・見通しが良かった旧家の原風景を残しながら、プ…
吹抜けのあるリビング・ダイニングキッチンを南側に設け、北側に書斎や寝室・クローゼット等の個室を配置したシンプルな平面計画としています。 道路に面した北側は、周防灘からの海風が季節を問わず吹いてくるため、小さな窓をランダムに設けることで、室…
一階が社会保険事務所、二階が住宅になります。 一階のスパンを飛ばすことで、5台分の駐車スペースを確保できました。 二階もベランダを設け、採光と通風、縦格子によりプライバシイーも確保出来ました。
旅を楽しむゲストの方が安心してくつろぐことができる清潔感のある空間。 開口部の大きい窓から陽の光が多く入るように設計し、夜は照明を明るすぎない値で設定することで落ち着くことができる雰囲気に落とし込んでいます。 民泊市場の拡大により、個人…
敷地は市中より僅かに離れた未だ田畑も残る住宅地、緩やかな南斜面にある。 やや散漫な環境にあるため、内部と周囲との間合い・繋がりを、塗り仕上げ・木ルーバー等数種の塀と植栽による中間領域の在り様によって調整している。 2つの矩形の平面に、低…
クライアントの要望は、開放感あふれる住宅と、季節を感じる庭に囲まれた生活。 その要望を実現するため、片流れの大屋根が三層のワンルーム空間を覆う木造住宅を計画しました。 1階がLDK、2階が寝室兼作業室、3階がロフト(建築基準…
「旧武家屋敷地域に建つ住宅と店舗」 大分県杵築市は、国東半島の南端部に位置し、別府湾に面する旧城下町である。八坂川に沿って南北に二つの丘が並び、その丘上に武家屋敷、間の谷に沿って町屋が続く景観は、「坂道の城下町」「サンドイッチ型城下町…
敷地は、南に穏やかな里山が広がる自然と眺望に恵まれた環境にある。爽やかな風が抜け、人工物はほとんど目に入らない。 設計に際しては、この景観を全面に採り入れながらも自然の厳しさから暮らしを守る、穏やかな落ち着きのある住空間を作ることに注力し…
窓辺での出来事に着目した住宅です。 2015 年グッドデザイン賞受賞 「窓」を押し広げて空間化にした「マドベヤ」は、部屋よりは少し小さく、家具よりは少し大きな窓の中の空間。住み手が好みの「マドベヤ」を集め、プレーンな箱型の住宅(ベー…
40年ほど前に開発された市街地で閑静な住宅地に計画された住宅である。 エントランスでプライベートエリアとパブリックエリアを明確に分離した計画で、プライベートエリアには外部からの視線を遮る装置を設置しているが、パブリックスペースにはそういう…
本計画は日田市郊外の数年前に開発された造成地に位置するが、まだかなりの未整備の空地が残っている状態であった。そのため焼杉を全外壁に採用し新しい景観を創造することを意図した。この焼杉はクライアント、学生達とワークショップを行い製作したものであ…
大分県の九重町に計画した週末住宅である。 高低差のある変形した敷地を最大限活かせるようまた、その目の前にある山々を生活空間の一部として楽しむ事が出来る事を期待して、この週末住宅は計画している。家族の集まるリビングには九州地方ではあるが冬場…
日田市は大蔵氏、大友氏の滅亡の後より天領となり、明治維新をむかえました。 江戸時代は町人文化が栄え、小京都ともよばれた一画は、その一部が 重要伝統的建造物群保存地区として、豆田町にその面影を残しています。 防火上の制約から塗り込めの家…
小さな都市の中心部に位置し、比較的人の往来が多い敷地環境である。 家族構成は夫婦、子ども2人の核家族で将来的に母親の居住ににも対応する予定で、1階に夫婦、将来的な母親の寝室、基本的な住居機能、2階に子どもの寝室を配置した平面計画である。 …
経年の身体変化や家族構成の変化に対応できる、上下動線の無い平屋を選択したことにより、周囲の景観環境に配慮し威圧感を与えない高さの建築が完成した。内部床は無垢フローリングに自然塗料、ウッッドデッキ、畳で、壁は漆喰塗で構成し、調湿作用のある安ら…
共働きで日々忙しい若いご夫婦と子供二人が暮らすための新築住宅である。 敷地は一つの広大な邸宅地を幾年かけて随時切り売りされた最後の残り地であり、条例の定める最低敷地面積を割っていたが、それでもエリアとして地価が高く昨今の土地価格の上昇…
JR中野駅から徒歩8分位のところにある小さなお家です。ご高齢のための木造2階建ての新築です。敷地約22㎡、建築面積約13㎡、延べ床面積約26㎡の狭小住宅ですが、とても快適な空間を造ることが出来ました。風通しも良く、日当たり良好です。内装の壁…
隣地からの視線を制御することと、大開口を設けて室内を開放的にすることの両立を図るため、コートハウスを採用。南隣戸が比較的新しい平屋だったこともあり、南側中央に中庭を配してコの字型に3方向を囲む構成です。中庭の東西側の両サイドのヴォリュームは…
「土地探しからご一緒に」ということでお声掛けいただきました。建築家案件に特化した不動産探しをしてくれる「アラウンドアーキテクチャー」>に協力願い、2件ほど個性的な土地の紹介を受けましたが、あとちょっとのところで売買契約には至らず。3件目とな…
都市部でありながらも、緑が豊かなとても大きなな敷地、そこ に佇むお住まいの建替え計画です。もともとは旗竿敷地でしたが、施主が所有されている道路側の隣地も含めた敷地で計画することになったため、計画地としては更に広大な土地となりました。ここにご…
「前面道路の桜並木を望む家」というリクエストをいただきました。眺望のみならず、この北側道路は高度斜線の高さ制限の緩和にも一役買い、第一種低層住居専用地域でも何とか3階建てを可能にします。また、南側、東側は隣戸が迫り、西側も今はコインパーキン…
土地探しからのご依頼でした。建て主といくつかの物件を一緒に見て回りましたが、やっと出会ったこの土地は文句の付けようがなく、ただし想定よりかなり高額で…、それでも住まい手がご決断された時にはある意味プレッシャーを感じたのを覚えています。 …
道路の向い側に緑地帯があり、敷地内に2メートルほどの高低差がある土地。 この緑地帯を住まいの景観として生かし、丘陵状の街並みと連続性を保つような建物を計画したいと考えた。 ・緑地帯は敷地の一方向面しか無いが、動線や平面形状を工夫すること…
室内へ光を取り込むために、平面的に、断面的に、四角いボリュームの幾つかの部分を切り欠いた。切り欠かれたスペースが光を取り込む窪みとなり、その奥の部屋へ光を届ける。そのような操作が、光の窪みを伴いながら、室内を分割し、リビングや個室や浴室とい…
大きな方形屋根が被さる2階建ての事務所の計画。各壁面には1階から2階まで続く大きな開口部を一つずつ設ける。屋根が深々と建物を覆うので、窓の2階部分は屋根で概ね隠れる。そこで、軒裏を反射率の高いシルバー色の仕上げとする。軒裏に投映された光や映…
一人暮らしの男性の住宅計画。 平日は朝に家を出て夜帰宅しそのまま寝室に直行する生活で、休日は外出をせずに趣味を楽しむ生活であった。 このような生活から、「51C」や「nLDK」といった住宅の「型」ではなくフレキシブルな住宅プランが必要だ…
北軽井沢で2番目に古い別荘地 大学村、昭和の初めに開かれて以降、多くの文学者が集い創作活動を行ってきた100年近い歴史ある別荘地に建つ小さな山荘。 『遠い将来取り壊す時に再生不可能な材が最小限になるような家がいい』という施主の言葉から始ま…
遠方から長野に移住されるご夫婦のための個人住宅の計画です。浅間山や敷地北側の樹木と5.5寸勾配の屋根をシンクロさせ周辺環境に馴染む建築を目指した。建築の形がそのまま内部空間で感じられるよう、登り梁の中に断熱材を納め、ラワン合板で一体的な面を…
建蔽率と容積率の制限が厳しくかかる地区での床面積確保のため半地下にオフィスを配置、上階にLDK、寝室を配置しました。半地下のない右側部分は通常の2階建てとしています。半層のスキップをエントランス空間と階段室でつないでいます。
地下扱いのアプローチ階はコンクリート造とし、居住スペースの上階はツーバイフォー構造としています。南側に緑化されたクルドサックが特徴の敷地です。コンクリートとタイル貼りの外観は閑静な住宅街に溶け込みながらも存在感があります。玄関扉を開けると北…
出入口付近に大きな木のある敷地に計画された別荘です。樹木を中心にロータリーを配し、朽ちていない樹木は残しながら建物の計画を行っています。 リビングからは南に向かい傾斜する林が望めます。絵画を飾るためのギャラリー空間をエントランスから直線状…
自然の恵みを受け入れる暮らしのご提案。 土地の特性を活かし、借景をお家に取り込みました。 夏にはお庭の植栽、冬には薪ストーブの炎を望む春夏秋冬を愉しむお家です。