小さな都市の中心部に位置し、比較的人の往来が多い敷地環境である。
家族構成は夫婦、子ども2人の核家族で将来的に母親の居住ににも対応する予定で、1階に夫婦、将来的な母親の寝室、基本的な住居機能、2階に子どもの寝室を配置した平面計画である。
周辺とのコミュニケーションをとりやすくしつつプライバシーを守るために前面道路に面して木製ルーバーを設置しその両立を図っている。
また地盤面を下げて2階のバルコニーをオープンにする事で前面道路から子どもの友人らとの会話をすることが容易に行われるよう想定して設計している。
周囲の景観環境に配慮し威圧感を和らげるためとクライアントの仕事でもある進学塾の生徒が塾帰りに集えるように、もともと敷地にあったケヤキを残すことを選択した。
共働きの忙しい夫婦の時間を有効に使うために家事導線を簡略化し乾燥室を設置した、そのことにより家事をしているときでも容易に家族とコミュニケーションがとれるプランになった。
中央階段はそれに付属する廊下の採光が確保しづらく、家族同士のコミュニケーションがとれにくくなる傾向にあるが、階段の壁を一部無くすことで解消している。
仕事柄書籍が多いので書籍収納を多くとり居室が煩雑にならないように心掛けている。