計画地は傾斜地である高台の開発地。
構成要素はいたってシンプルに、かつ空間相互の繋がりをテーマに計画された。
まず、建物中央部に南北に分断するよう大きなVoidを設け、1FLDKと2F居室の2フロア間の間隔を意識させる。
1Fは機能部を周辺に点在させ、シンプルな一体の空間とし、2Fにおいては東西の2つの居室をブリッジで繋いだ。
2F居室間の仕切りは腰壁とし、1Fや外部からの目線を遮りながら大きな広がりを感じられるよう配慮した。
一層目はLDK、2層目はVoidと居室が交差する、対称であり明快な平面系が生まれる結果となった。
浸す(dip)ように緩やかに互いに侵食していく空間。その空間を"line"が走り、貫き、時には映し出す。
その繰り返しで構成される"line"は、2回対称が2次元での点対称、3次元での線対称と変化していくように、
見る視点によって、点対称・線対称・並進対称・非対称(アシンメトリー)と変化を感じられる。
この変化が、シンプルな生活空間に刺激を与え、より日々の生活を豊かにしてくれるであろうことを願っている。
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