ジュエリーデザイナーの奥様のアトリエを擁する住宅。敷地は5角形で、変形している部分が道路に面していた為、そこに ”繭(まゆ)” のような塊を作り、 人の目に留まるようなファサードとした。住宅街にあるため、全体的に閉じた状態としながら、スリットを入れて居住空間と分断すると共に光と風を 通す計画とした。敷地形状から自然発生的に導かれた45度ラインにより室内には様々な見え方が現れる。 シンプルに美しく住まいたいというクライアントのために室内は極力装飾を排しながらも、重量感ある質感の素材を多用して、 印象的に落ちる絞られた光の空間とした。各所のディテールに少し味付けをして触れる度にその個性を感じる家としたかった。 長い時間を掛けて愛着の湧く住宅になってくれればと思う。
資料請求にあたっての注意事項