国内屈指のサーキットがある鈴鹿からの依頼である。クライアントは大の車好きで、念願だった愛車を格納できる家を望まれた。20M近い専用通路のある旗竿敷地で変形地でもある。車3台を格納するために必然的に導き出された線は、平面にほぼ直角が無い。3次元での実現が高度なプロジェクトで、施工の難易度が高いものとなったが、それ故に空間はとても印象的で美しいものになったと思う。1階は愛車とご主人の居場所であり、車を自然光で美しく見せるために光を絞り車に充てる手法を取った。対して2階は空に繋がる開口部を設え、住宅地故に南側からの採光は無くしながらも高さと明るさを実現した。終の棲家として、趣味を楽しみながら余生を楽しめる住宅を目指している。
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