桂の小さな住まい

既存の画室に増築されたこの住まいは、約6.4m x 約5.5mの長方形を4つに割し、それぞれに居間・食堂・台所・寝室の機能を配したシンプルな平面を持っています。小屋組みを現しにした天井が全体を覆ってこれら4つの空間を統合しつつ、南北に丸太の、東西に角材の梁を現しにして掛け渡すことによって、ゆるやかに4つに分節しています。その丸太梁と角梁の交差部を丸太の心柱で支え、言わばこの住まいの床柱としました。

居間の南側には、全てを引き込み全面開け放たれてあたかも額縁のような窓の外に、庇に覆われた心地よいウッドデッキが設けられています。天井川の土手で周囲から守られた庭に青々と生い茂る樹々と、自然素材を用いて仕上げられた内部の空間とがやさしく対話をするような、そのような住まいを、この土地が導いてくれたように感じます。

詳細は
http://tetsuyakimura.jp/works/katsura/katsura.html
をご覧ください。

木村哲矢建築計画事務所

木村 哲矢

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