ベーカリー&レストラン沢村は長野県軽井沢町、旧軽井沢の入口にあたるロータリーの南西に位置する延床面積約200坪木造2階建ての建物。クライアントは国内外に飲食店舗を展開しているが、敷地と道路を挟んだ東側の店舗が創業の地であり、このエリアの活性化(散策できる)を目指して他にも関連店舗を増やしてきた。今回はそのロータリー側から見たときの自然な佇まいやこのエリアの拠点となることが求められた。敷地は東側と南側の二面が道路ではあるが20m級の樹木に囲まれ西側には小川も流れる。そんな自然豊かなこの環境を享受できるよう、建物の南北に設けられた外階段から繋がる2階レベルのシークエンスを意識した屋外回廊(Forest Walk)が内部や外部と関わりながら建物をぐるりと廻る。平面計画はベーカリー売場を中心に南側にはパン工房とライブラリーカフェのベーカリーエリア、北側には大きな吹き抜け空間をもつレストランエリアに分けられる。これらのエリアは2階のブリッジでも結ばれ、利用形態の変化にも対応できるフレキシブルな計画。また外部においてはForest Walkを軸に高さやパーゴラなどによって、内部においては天高の変化や吹抜け空間などが多様な空間特性をつくりだしている。外観は高さをおさえた勾配屋根と、長野県産材であるカラマツの外壁で周囲に溶け込むような佇まいを目指している。
構造設計:ロウファットストラクチュア+NCN
設備設計:コモド設備計画
照明計画:bews
ランドスケープ:hondaGREEN
施工:竹花組
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