KSH_コーナーの森の家

市街地近郊の、交差点の角地に建つ住宅。
住まい手の親世帯が昔住んでいたその土地は、転居後30年程の間に樹々が成長し旺盛な生命感を放つ小さな森を形づくっていた。
まち並みのポイントにもなっているこの森を残し、その中に小さい住まいをそっと挿入し隙間からのぞかせることで、見慣れた町の風景が保たれつつ、より親しみ易い場所になるように考えた。また、森のスクリーンよって交差点の騒々しさから守られた心地よい住まいとなるように考えた。
建物は樹々に埋もれるよう高さを抑えると共に、圧迫感がでないよう小さな塊をずらしながら連ねた形にした。ずらしてできた沢山の出隅：コーナーからは、親世帯から受け継いだ思い出のある樹々が眺められ、それぞれに特徴的な居場所になっている。

hit design architect | ヒットデザイン建築設計事務所

辻　瞳

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