軽井沢町の住宅街と別荘地が混在する位置に計画地がある。小学校や保育園も徒歩圏内であり、自然も多く、野鳥や小動物もいる子育てに最適な場所。ここで、子供2人を持つ4人家族の家の設計を行った。建物は、いたってシンプルで、リビングの吹抜けを通じて2階の洋室をつなぐワンルームの ような、平面と断面計画。家族の考え方として、何をしていても、子供の声、親の声、生活音が、家のどこでも聞ける環境が家族の一体感を生むため、そうしたいという考えから生まれた住宅の形。母親が食事を作っている脇で、子供がダイニングテーブルで勉強をし、子供が寝静まった後に、ダイニングテーブルで仕事をしながら子供の寝言も少し聞ける環境がつくりあげられた。また、週末には、家族全員で食事をつくったり、庭で食事をしたり、遊んだりという、室内と外部を行き来するような暮らしも楽しみたいという要望もあった。さらに、使われる材料は、無垢材や塗り壁を使い、自然素材の時間経過による変化も生活の中で自然と体感で学んでいくことも計画には含まれている。家族が住宅と一体となって、生活していく楽しみを形にした住宅となった。