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吹き抜け  ラーチ合板の胴縁抑えの壁と黒い丸太梁の対比が面白い | 300万円で「リノベーション」
300万円で「リノベーション」
アース建築工房

300万円で「リノベーション」

吹き抜け  ラーチ合板の胴縁抑えの壁と黒い丸太梁の対比が面白い | 300万円で「リノベーション」
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築45年の「一戸建ての借家」を300万円(設計料別)でお洒落にリノベー
ションしました。
これでまた20年は使えます。5年で元は取れるので、オーナーさんはとても
お得だと思います。

リビングには吹き抜けを造り、吹き抜け部分をラーチ合板の胴縁押え とし
ました、古い丸太梁を黒くして合板の松の木目との対比を鮮明に してあり
ます。
床はパインの無垢フローリングのオイル拭き取り仕上げです。壁は既存の
繊維壁を落して、モルタルの下地にアイボリーの防カビ塗料塗としました。

外壁は既存のトタンをはがして、断熱材付の金属サイディングを張っ てあ
ります。

1この事例、ここを見てください!

リビングの天井を抜いて丸太梁を見せました。既存の天井から上にはラーチ合板を張って胴縁押えとしました。床はパインの無垢フローリングのオイル拭き取り仕上げです。
設備の変更は格安な「セパーレートキッチン」を入れ替えて、浴室は既存のタイルの上からFRP防水を施しました。トイレはクリーニングのみです。 外壁は既存のトタンをはがして、断熱材付の金属サイディングを張っ てあります。屋根は既存のままです。

2理想の暮らしの実現のため、こうして私は課題を解決した

床下の土台・柱などは痛みがありませんでした。古い建物ですが平屋建てですので、地震時に「避難する時間は稼げる」との判断で耐震補強はしてありません。
オーナーさんが「若い方に入居して頂きたい。」という意向でしたので、リビング部分の天井を抜いて古い丸太梁を見せて、既存の天井があった部分から上は「ラーチ合板の胴縁押え」として、床は無垢板のパインフローリングを張りました。

3この事例をつくったときの思い出に残るエピソード

大まかなアウトラインとイメージ画だけオーナーさんにお伝えして、いつもお付き合いしている「腕のいい大工」さんに解体工事もして頂きながら、傷んでいるところを確認しながらの同時進行で図面の作成と見積もりを進めました。
リノベーションは「隠れている部分」を開けてみないと「傷んでいるヶ所」が分からないので苦労しますが、今回は「上記の方法」でオーナーさんに納得して頂きました。

4これから家づくりを考えている方へ

オーナーさんは「古いので解体するつもり」でしたが、解体すれば「雑種地扱い」になり土地の税金が上がってしまいます。私が「5年で元が取れるようなリノベーション」を提案して、スムーズに決定しました。

5この事例を、何かにたとえるなら?

古い建物も「リノベーションで稼げる物件に」

アース建築工房のプロフィール写真

アース建築工房

鷲巣 渉

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
竣工年
2016
部屋数
2
家族構成
指定なし
構造
木造軸組住宅(在来工法)
敷地面積
50㎡〜100㎡未満
延床面積
50㎡未満
外壁仕上げ
金属サイディング
屋根仕上げ
瓦葺
内装仕上げ
塗装仕上げ
床仕上げ
パイン無垢フローリング
住設メーカー
クリナップ TOTO
予算帯
250万円以上〜300万円未満
所在地
静岡県
ロケーション
郊外