施主の想い
診察室を1部屋増やしたいという、ご要望でしたが、打ち合わせを進める中で、フロントから、待合、検査スペースを含めた、一連のエリアのデザインをリニューアルし、患者さんに落ち着いた気持ちで受診に来て貰いたいというご要望がありました。また、元々、受付のフロントがオープンになり過ぎて書類が待合の患者さんに見えてしまっているので、直したい。また、受付内部の使い勝手も良くしたいとの事でした。
要望のポイント
・診察室を1部屋増やす。
・1Fフロアのデザインリニューアル。
・受付がオープンになり過ぎない設え。
提案・設計内容
受付が、待合にいる患者さんから、ダイレクトに見えず、看護師さん受付けのスタッフさんと、目線が合わない様に、カウンターを斜めにプランニングし、カウンター内部にいるスタッフさんと患者さんの目線がずれる様設計しました。平面的に斜めのカウンターは、車椅子利用者の動線もスムーズで、待っている患者さんと受付をしている患者さんが、交錯しない間取りもなっています。カウンターバックに目隠しを兼ねた壁をつくり、事務室が見えない様になりました。
タイルと石目を使ったシックなデザインは、洗練と落ち着きをもたらしています。一転床は明るい木目材料とし、シックな受付廻りと対比し引き立てつつ、明るさと視認性良く移動できるデザインにしています。
診察室入口には、視力検査で使う円の一部が空白のランドルト環をモチーフにした、部屋番号を描き、呼ばれて入る診察室を分かりやすく誘導しています。
完成までの体験プロセス
1)打ち合わせで変わっていく
元々、診察室を1室増やすというミッションでしたが、打ち合わせを進める中で、1Fフロアを前面リニューアルしようという方針に変わっていきました。
2)プランニング
患者さんがいる場所が少ないという事と事務室を隠しながら、使い勝手良くしたいという要望で、待合広く・事務室も広く、でも元々のスペースの大きさは変わらないという矛盾した状況でした。カウンターを斜めにし使い勝手を良くしたプランをご提案しました。また、ドクターやスタッフさんと診察室・検査室をミニマムサイズで作れないか、徹底的に検討し、使い易さと省スペースを兼ねた場所を実現しました。
3)カウンター家具設計
使いやすさとデザイン性を兼ね備えた、カウンター家具の設計を、使うスタッフさんと複数回にわたり打ち合わせながら、練り形にしました。
4)デザイン・仕上材の決定。
仕上げ材のサンプル見比べながら、施主と仕上げ材を検討。シックで洗練されたイメージを固め、デザインが決定しました。
5)椅子・ソファの提案
待合や検査室の椅子の形の決め。オリジナルで選択した椅子ソファーの座面の張地で、椅子を製作して設置し、全体のデザインイメージに合ったコーディネイトをしました。
資料請求にあたっての注意事項