住宅ニーズが多様化する今、住まいの根源的ニーズである『持続する強さ』に着目し、本計画は、「災害」や「防犯」に強いこと、その強さを維持するため「ランニングコストの抑制」と「バリアフリー化」の達成を目標にしました。 具体的には、①耐震等級3、②堅牢な外壁、③太陽光発電とオール電化、④エレベーターの設置というシンプルな要素で実現し、こうして生まれた住まいを『ストロングハウス』と名付けました。 この家の特徴である、空に向かって段状に広がる「中庭」とそれを囲む円環状の構成は、採用した4つの要素から導き出し、設備だけに頼りがちな現代の住宅とはちがった、身体的な豊かさを享受できる住まいを目指しました。
耐震等級3、エレベーターと太陽光発電の設置、天井高さ2.7mという条件の設計依頼を頂きました。 それに際して、地震や光熱費に対する不安を解消する住まいの大切さ、老人にとって2階は物置となる懸念があること、高い天井は開放感だけでなく、廃棄物抑制にも効果があることなどを語るクライアントの口ぶりは、住宅の仕様というより、まるで、頼もしいインフラのそれを語るような力強さがありました。 住宅に対する要求水準の高度化や建設費高騰から、時として数値を満足することだけが目的化していたような、萎縮していた家づくりの発想を自戒し、本来、住まいが持つべきインフラのような強さを再認識させられる瞬間でした。近年、主要なテーマである住まいの省エネ化は、時に、小窓化に代表されるような五感に疎遠な環境を生み出しがちですが、それに対して、人間の感性にそっと寄り添うインフラのような家という目標が生まれた瞬間でもありました。
この住宅はモデルハウスです。
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株式会社 エクセレント
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