築25年の50坪の建物には、ご両親夫妻だけが暮らしていた。
時が経ち長男ご夫妻が、この実家の2階に2所帯住宅として同居すべく大規模改築工事をする事となる。
1階をご両親夫妻、2階を長男ご夫妻の住まいとし、耐震にも十分配慮した提案を、とのご要望。
そこで既存建物は瓦屋根の純日本家屋であったが、屋根をコロニアル葺きと軽くし全体を方形に架け替えかつ、軒高さを揃えることで水平ラインを強調させ、外壁は2階のみ板貼り風のサイディング貼りとすることで、外観イメージを”和モダン”とする事を提案。
内部は主婦の目線動線を重視しセンターにLDKを配し、天井は勾配天井とし高さを確保し要所の柱・梁を見せることで、内観イメージも“和モダン”を提案。
内部空間構成は“子供と共に成長する家”をテーマに掲げ特に西側の南北に長い12帖の畳ルームには様々な工夫をこらす。
畳ルームは床レベルが全体に300ミリ高くなっており、内部にスライド収納庫を設け収納量を確保。又センターの半間の壁内部にスライド壁が格納されており簡単に2部屋に仕切ることが可能である。2部屋に分けても入口が夫々に無ければ意味が無く、このゾーンへの両引き分け戸襖のセンターにスライド壁の先端が来る様になっており両引き分け戸襖が夫々の部屋への片引き戸襖に変身する。
そして西側奥にあるチョットした棚板は花などを飾る置き床として活用し、子供達が成長した時には各々の勉強机になるであろう・・・・・・・
耐震等級2で構造計画したが、既存1階のLDエリアの耐力壁量が少なく3箇所程、壁倍率を上げるべく改修させていただいた。
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