北町の家

住宅街の中ですが、周辺よりも少し高い場所に建つ建物です。
既存木造平屋住宅の建て替えでした。
道路を歩いて右へ曲がると、レッドシダーの上に四角いガンメタのキューブが乗った印象的な外観がパッと現れます。
最初にクライアントにお話を伺った際、親戚や友人など人が集まる家にしたいとのことでしたので、リビング・ダイニング・和室をひとつなぎにして大人数が集まれる広さにして、デッキやお庭や空が見えて視線に広がりがあって心地よくなるような空間としました。
構造的には木造在来工法に制震ダンパーを設置し、地震時には全体的に揺れが少なくなるように設計しています。実際工事中に地震が発生したのですが、周囲よりは揺れが少なかったようです。
室内環境的には全熱交換の換気システムを採用し、室内温度の変化が少なくなっています。以前よりエアコンを使う頻度が減って快適になっているようです。南側の庇を大きく出しているので、夏の日差しは入らないように、冬は日光が入ってくるように仕掛けています。

【概要】
・外壁：ガルバリウム鋼板、レッドシダー板貼り、石張り、サイディング
・大きな庇、２階の外壁ハングアップ、樹脂アルミ複合サッシ、制震ダンパー、全熱交換換気、ウッドデッキ、雑木ガーデン

岩切孝憲建築研究所

岩切孝憲

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