東京都小平市の郊外住宅開発地に建つ、築23年の木造戸建の改修計画である。
周辺には野畑が広がり、のんびりとした空気が流れ心地よい住環境の中に敷地は位置し、各々の住戸の南庭がある計画的にはよくできた街であるが、それぞれの住戸の形態・デザインは同様で均質的な街並が続いている。
3LDKという分譲住宅地で良く見かける、細かく仕切られ閉鎖的な平面構成など、
50代の夫婦がこれから暮らしていくには対応しきれなくなった構成を、より開放的にしていくことが求められた。
既存の住宅は、南側に設けられた駐車場、植栽が配置されていたが、建物に対して、敷地外に対して閉鎖的な状態であった。
そこで、玄関を南側に移動することで、広い南側の空間から動線を確保することで、開放的な空間とすることで、敷地外・建物内とつながりが生まれる構成とした。
1階は、基本的な平面構成は崩さず、玄関を移動することで生まれた玄関ホールを空間のシキリとして仕上材の色を変える事で意識させ、全体がワンルームながらも生活シーンを意識的に区切る平面計画としている。
2階は、複数の小部屋をまとめて大きなワンルームとして計画し、必要に応じて建具で仕切ることで、変化していく生活シーンの中で区切ることが出来る平面計画としている。
屋外空間と繋がり、屋内空間の繋がりの関係性を再考することで、これからの様々なライフステージに応じた心地よい住まいなることを確信している。
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