中学校のグラウンドと体育館、車通りの多い国道に囲まれているという敷地条件から、不快な視線の交錯や車の騒音から住まい手を守るコートハウス (中庭を中心に配置された住宅) を設計しました。中庭を中心にぐるりと一周できる住宅です。エレメント(要素)を極力排除して視覚的に圧迫感を持たせないように計画し、内装材(シナ合板)を貼り方により、ナナメの線を視覚に加えることで、単純な長方形の部屋よりも広々とした印象を与える空間としました。外壁高さ、天井の高さの設定など、材料の経済寸法を考慮することで費用対効果の大きい建築を実現し、同時に使いやすく、住まいやすい、人間の感覚や動きに適切な寸法とすることに配慮して設計しています。