和食の飲食テナントを中心に想定した恵比寿駅近くのテナントビルです。日本の伝統的な塗料であるベンガラを塗った木製の縦格子は、前面道路だけでなく恵比寿駅からも目を引きます。
また、この縦格子は外部階段、避難バルコニー、各フロアの窓など様々な要素を柔らかく覆うと同時に、外部からの光や視線の出入りを調整します。建物は黒く塗ることにより黒子のように存在を消し、ベンガラ格子の背景となっています。
開口部には蔀戸を設け、夜には庇のように開いた蔀戸をアップライトで照らすことで、蔀戸が作り出した外部空間を内部に取り込み、空間に奥行を与えるとともにファサードに陰影のある表情を生み出しています。
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