見晴らしが良い高台の敷地は細長い通路のみで接した袋地であったことから、
建物配置と車の転回スペースのバランスに工夫が要されました。
1階の面積を絞った分は高さ方向へと置き換えて気積を広げ、
豊かな空間構成となるようにスタディーを重ねています。
1階と2階の間に0.5階高のバッファゾーンを挿入して、収納スペース・LDKの高天井化・スキップフロアーを成すワークルームへと変化を加えながら展開。
周囲より半層分高くなった2階からは、丹沢の山並みや富士山への眺望も開けました。
自ずと高位置となる屋根にはメンテナンスを要する雨樋を取り付けるのを辞め、生活圏外に雨水を排せるように切妻屋根を跳ね出しています。
中2階を挟むことで、空間に広がりが生まれています。
小泉木材