場所は埼玉県の桶川市。定年退職を期に新たな人生をスタートさせるための夫婦のための住処の計画です。
当所建主さんは新築を望みましたが、現状の建物の状態を拝見させていただいたところ、多少の痛みはありましたが構造は少しの補強で良いと判断し、リフォームを提案させていただきました。
これまで多くの機能を保管するため小割になっていた各室を大きな一室空間とするため、柱や梁はそのまま露出させ、古さと新しさを同居させた空間として設えました。当時新築として構えた、子育てをした、子供が巣立っていった、などの記憶を家は留めています。この露出した柱や梁はその記憶を思い出させてくれます。
大切な記憶を留めながら、新しい思い出をこの場所で育んでいける新たな住処の提案です。
先日、「この柱に孫の身長を刻んだ」と素敵な報告を頂きました。
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