秋田・横手は、「かまくら」で有名な豪雪地域にある地方都市です。
そこにトヨペットのディーラーを計画しました。
トヨペットはカローラより少しエッジが効いたイメージ。
お客さんのスペースは冬の利用を考慮して2階に持ち上げ、整備工場を見下ろす関係を作っています。
天井は、パンチングを施した亜鉛メッキのスチール折半を全体に張り詰め、要所要所に天井を低くぶら下げることで、車のスケールの大きな空間の中にヒューマンスケールの居場所を提供しました。
道路沿いに長いファサードを作り、街並みに貢献するという大枠はカローラと同じですが、デザインワードを少しシャープにして秋田トヨペットのブランドイメージを作ることを考えました。
設計担当:納谷学、高野健太
構造設計:加藤建設
施工会社:加藤建設 桜庭一比古、石川嘉悦
構造形式:鉄骨造 2階建て
敷地面積:3602.90㎡(1089.87坪)
延床面積:1313.60㎡(397.36坪)
1階床面積:847.37㎡(256.32坪)
2階床面積:466.23㎡(141.03坪)
①大きな窓
パノラマの風景を演出する水平方向に大きな窓を設けました。
②カウンター席
カウンター席からは、修理中の車を直接見ることができます。
③垂れ下がる天井
お客さんが座る場所、従業員が待機するところ、人がいる場所の天井を下げて、落ち着けるスペースを演出しました。もちろんトヨペットカラーを使っています。
お客さんは、自身の車の修理中、ショールームで時間を過ごします。
その時間を快適に、安心して気持ちよく過ごしてもらうために、ショールーム全体が見えるようにしながら、カウンター席からは整備工場が見えたり、子連れの家族のためにキッズコーナーを充実させたりしています。
お客さんが長居するようになりました。
店舗も住宅も快適な時間を過ごすということには変わりはありません。
住宅で育んだ建築の考え方を店舗に活かし、店舗で活かした経験を住宅に還元できればと思います。
カフェ
ゆっくりと車の整備が終わるのを気持ちよく待てるスペースです。
高野健太(元スタッフ)
加藤建設 桜庭一比古
加藤建設 石川嘉悦