設計当初クライアント様から「和モダン」をテーマにしたいとご要望をいただき、「和」のテイストと「モダン」のそれぞれのテイストのバランスをとりながら設計をしました。
用途が歯科医院であることから、診療空間としての機能性は担保しながら、診療室への動線分離型アクセスの流れを、和風邸宅の庭先や軒下を歩くような感覚で、外の景色や庭先のもみじなどの植栽を眺めつつ、縦格子の引き戸を開けるとおもてなしの空間があらわれ、そこで患者様をお出迎えすると言った動線ストーリーをイメージできる空間づくりを心がけました。
待合室空間では、一角にキッズスペースを設けていますが、単にスペースとして設けるだけのものではなく、ブラッシング指導も行うことから、しっかり囲われた空間としたいというご要望からガラスパーティションで囲いました。
ガラスパーティションとすることで閉塞的にならないことと、受付のスタッフや待合室にいるご家族が中の様子を把握しやすいようにという意図から、単に透明なガラスで仕切るのではなく、グレーガラスで少し薄暗さを与えることで、お互いを把握し合うことができつつも、ほんの少しの距離感を持った空間の仕切りとすることができている。
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