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記事作成・更新日: 2021年 7月 9日

洋風から和風のお家へリノベーション!費用と期間について解説

近年、インテリアのテイストでも和風や和モダンが再注目されています。シンプルかつ木目を中心としたインテリアは清潔感があり、落ち着いた気持ちにしてくれますよね。リノベーションをする際も洋風から和風に変えたいと思う人も多いのではないでしょうか。ここでは、洋風のお家を和風にリノベーションする際の期間と費用についてまとめています。

フローリングの床を畳敷きにする

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sarakazu / PIXTA(ピクスタ)

フローリングの床はテーブルやソファを配置するのにはぴったりですが、その床の上に気軽に座ったり寝転んだりすることはできません。たまにはごろんと床に寝そべりたいな、と思うこともありませんか?そんな時はやっぱり畳敷きの床が恋しいですよね。

では、現在フローリングが貼ってある床を畳敷きにするにはどのような方法があるのでしょうか。

フローリングから畳敷きにするには、置き畳と呼ばれる薄手の畳をフローリングの上から設置するか、フローリング材を剥がして畳を設置するかの2種類があります。

例えば、リビングの一角を畳敷きにしたいならば、置き畳がぴったりです。6畳程度でおおよそ5万〜7万円程度となります。ネットなどで自分で買えるものもありますので、DIYでやるならもう少し安くなります。ただし、段差がどうしてもできてしまうのでつまづいたりしないよう対策を取りましょう。置くだけなので、期間は1日で十分です。

部屋全体を畳にしたい場合、一度フローリングを剥がして畳を敷くのがおすすめです。この場合、剥がした後の下地がそのまま使えそうなら上から畳を敷きます。しかし、下地の状態が悪ければ下地からやり直したり、その上にもう1枚板を張ったりと手間がかかります。

また、フローリングの厚みと畳の厚みは違いますので、どうしても元の床より高さは上がってしまうでしょう。もしどうしてもフラットにしたい場合は、可能かどうか施工店に検討してもらわなければなりません。

費用としては、6畳の部屋の床を畳にリノベーションする場合、13万〜30万円ほどかかります。ただし、下地をやりかえたり、壁と床との取り合いがうまくいかなかったりする場合もありますので注意してください。期間は同じく6畳程度で2〜3日です。

洋風の開き戸を引き戸にする

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Haru / PIXTA(ピクスタ)

床を畳にしたら、部屋の扉も和風に変えてみてはどうでしょうか。

和風の扉といえば、ふすまや障子に代表される引き戸。現在は障子でなく、すりガラスの入った格子の扉や、木格子でデザインされた扉など和モダンにぴったりのデザインもあります。

では、洋風の開き戸を引き戸に変える費用と期間をみていきましょう。

まず引き戸にするには、引いた側に扉が収まるスペースが必要になってきます。これが取れないと引き戸にはできませんので注意してください。また、収まるスペースがあっても電気のスイッチやコンセントがあるとそれらの移動が必要になりますので、こちらもチェックが必要です。

壁を壊さずに取り付けが可能な“アウトセット引き戸”ならば、既存の扉・扉枠を解体し、解体した部分周りの壁を補修、壁紙などをやりかえてから扉を取り付けます。

扉のみですと5万円前後からありますが、上記のような解体・補修・取り付けの作業が入りますので最低でも15万円程度かかります。ガラスが入ったもの、デザインが細かいものなどになると本体が10万円以上することもありますので、デザインはよく吟味してくださいね。

また、さまざまな条件を考えた結果、壁を壊さなければ取り付けができないとなったときはさらに10〜30万円ほど金額がアップします。床や壁・天井の補修、柱の位置を変えるなどといった工事が必要になってくるためです。引き戸にしたために家の強度が下がるというのは本末転倒ですので、こちらもよく検討しましょう。

壁を壊さずに引き戸に取り替えするだけならば1〜2日、壁を壊す場合は1週間程度となりますが、工事の内容によっては長引くこともあります。

壁紙から漆喰(しっくい)の壁にする

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さわ / PIXTA(ピクスタ)

和風の壁といえば漆喰(しっくい)のような塗り壁ですよね。昔から日本の家で使われてきた材料ではありますが、近年はその調湿作用に注目が集まり、新築のお家でも採用されることが増えてきています。

洋風のお家は主に壁紙での仕上げが多いと思いますが、それを漆喰(しっくい)で仕上げるにはどれくらいの費用と期間がかかるでしょうか。

壁紙の上から漆喰(しっくい)を塗ることも可能ですが、きちんと下地材を塗ってからの施工になります。撥水加工がしてあるなど、壁紙によっては塗れないものもありますのできちんと確認しましょう。

漆喰(しっくい)自体は自分でも購入できますし、DIYで塗ることも可能です。ただし、厚みがなかったり下地がしっかりしていないとひび割れてしまうこともあります。仕上がりが不安ならプロに任せた方が無難ですね。

漆喰(しっくい)を塗る際は、おおよそ6畳の部屋の壁だけで12万ほどかかります。もちろん、漆喰(しっくい)にも種類がありますので、製品が高ければその分金額は上がっていきます。

壁紙を剥がす、下地材を塗るなど別の作業が入ることもありますので、しっかり見積もりを取ってからお願いしましょう。作業期間は6畳でおおよそ2〜4日ですが、時期によって乾く時間が違いますので注意してください。

全体を洋風から和風にリノベーションする場合の費用と期間は?

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ペイレスイメージズ 2 / PIXTA(ピクスタ)

では、部屋丸ごとや家1軒を丸ごとリノベーションする場合の費用・期間を見ていきましょう。

事例1  使ってなかった部屋を和室へリノベーション。寝転がれる部屋に

家であまり使っていなかった洋室を畳敷きに。雰囲気を合わせるため、壁紙は和風のものにチェンジし、リビングと繋がっていたドアを和洋どちらでも合うものに変更しました。畳は置き敷きのもの、壁はクロスの張り替えだったので金額を抑えることができました。費用は35万円ほど、期間は3日で完成しました。

事例2 マンションを2人の好きな和モダンテイストへ

ご夫婦2人で中古マンションを購入。洋室の雰囲気も残しつつ、畳敷きの部屋を新たにつくるなど現代に合った和モダンにリノベーション。障子や漆喰(しっくい)を使ったり、キッチンを土間風タイルで仕上げるなど随所にこだわりある仕上げになりました。約75平米ほどのリノベーションは、費用850万円、施工期間は3ヶ月ほどで完成しました。

まとめ

洋風から和風のリノベーション、いかがだったでしょうか?

和風や和モダンは北欧のインテリアとも相性が良く、近年注目のテイストでもあります。畳の匂いはいつまで経っても何故か好きという方も多いのではないでしょうか。これをきっかけに、和風リノベーションに挑戦してみてくださいね。


文:三浦明



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