【こだわりのマンションリフォーム】
約築30年の鉄筋コンクリート造マンションの一住戸をこだわりぬいてリフォームした計画です。既存の間仕切り設備すべてを取り払い、一から造りなおしたスケルトンリフォーム。
まず素材にはこだわりました。
やわらかく足にやさしい吉野杉の床、呼吸する珪藻土の壁を基本に、こだわりのタイルを場所ごとにセレクトしました。
キッチンカウンター、キッチンボード、本棚、書斎机、子供室収納、寝室クローゼット、壁面いっぱいの靴収納などなど、家具も全て使い方と収納物品に合わせて一つずつ設計し造作しました。
遮音性能、温熱環境については、インナーサッシの設置や断熱材の付加により今の新築分譲マンションレベルまで向上させました。
【風と光が通り抜ける家に】
間取りを造りなおす上で大切にしたことは、風と光が通り抜ける家であること。
オープンな間取りとし、風の通り道を各室に確保しました。様々な建具の工夫を採り入れて実現していきました。
間仕切りである引戸を開けると、家中にきもちよく風と光が通り抜けます。
【水廻りや廊下にも光と風を】
マンションの水廻りや廊下には窓が取れないことが多く、閉鎖的で空気や光を感じられないスペースになりがちです。
吉野杉の家では、快適なきもちよい水廻りや玄関・廊下をつくることも目標にしました。
自然光を取り込むために、大きめのガラス戸、欄間にもガラス戸を採用。
空気の流れを調節できる様に、引戸、欄間戸、ガラリ戸の組合せを採用。
玄関は、ほの暗さの中にきらめくタイルを使って、陰影礼賛のしつらえで来客を迎える空間をつくりました。
【宿題カウンター】
キッチン背面は、収納式のカウンターになっています。
調理をしながらキッチンの中にいても、おしゃべりしながら宿題を見てあげられる。
大切なコミュニケーションの場にもなる、宿題カウンターです。
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