敷地周辺には、都心では比較的広い庭を持つ戸建て住宅と木造賃貸アパートが混在している。周辺に建つ木造2階建てアパートは、いわゆる片廊下型のワンルームタイプで決して良い住環境とはいえないものが多い。本計画では、ワンルームアパートの画一的なプランや空間構成を見直すため、その面積を2層に分けて重ね、1住戸を2階建ての「小さな家」としてずらしながら配置することで、一戸建てに住むような専有感や、多方向に開口がある明るく風通しの良い住環境を実現し、上下階の音問題を解決した。敷地内に設けた通り抜けのできる路地は、住人以外も自由に通ることができ、住人はそこでガーデニングをしたり、趣味の自転車のメンテナンスをしたり、天気の良い日にお茶を飲んだりと自由に使うことができる。それぞれの生活が少し路地にはみだすことで、住人同士のコミュニケーションが自然に生まれることを期待している。
1,メゾネット型長屋で、独立した住宅を借りるように住まうことができます。
2,3方向に開口部がある明るく風通しの良い賃貸住宅です。
3,柱や梁が現しとなったインテリアが特徴的です。
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