最初に敷地として与えられたのは約300坪の水田であり、求められたのは40坪の家でした。現状だと開発許可が必要になることなどから分筆、農地転用を経ての計画となりました。そのため敷地をどう分筆し家をどこに配置するか、という検討から設計が始まりました。周辺は河川敷に近く視界の広がる気持ちのいい場所である一方、工場に隣接するため不特定多数の人の出入りが懸念される場所でした。
周辺の環境の良さを享受しつつ、家族のプライバシーを守る家づくりが大きな設計テーマでした。
また共働きのご夫婦とお子様たちが、快適に楽しい時間を過ごせる家を目指し打合わせを重ねました。
検討と打合せの結果、水田を南北に分筆した南側を敷地とし、L字型のプランを配置しました。L字型は環境の良い南西に向かって広がり、工場がある北・東に対しては背を向けています。南面・西面は採光や視界の広がりを取り入れるためできるだけ窓を設け、テラスや庭と一体的に利用できるように部屋を配置しました。
また広い庭の半分をRC塀で囲い、室内に面する内庭・街に面する外庭とに分けることで、周辺環境との調和とプライバシー確保を両立させたいと考えました。
プランをL字型にしたことで家族空間の中にいくつかのコーナーができました。家族がそれぞれ別の事をしていても同じ時間を共有できることを期待しています。
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