建て売り住宅にて購入された住宅の2階をリフォーム設計しました。リフォーム前は建物の中心にバルコニーがあり、間口が狭いところをさらに圧迫していました。そこで、使い勝手をヒアリングし広く明るい空間となるようにバルコニーの位置を建物の端に移動しました。
設計をする上で既存建物の設計図書を確認したところ、1、2階同一同種類で筋交い等の耐力要素が計画されており2階の耐力要素が過剰であり、また1階の耐力要素が偏心していたのでこれらの構造チェックを踏まえ、2階の壁は樋力要素も含めて適切に除去して広い空間を確保しています。また、1階への荷重入力のバランスを調整しつつ一部に耐震補強を実施して偏心率を10%以下になるようにしています。
設備機器は既存のキッチンキャビネットは再利用しつつオーダーメードで制作し、ガスコンロ等を新しくしています。また、床材は見た目にやさしく肌触りの良さを求めてナチュラルオーク材を採用し、柔らかな居心地の良い空間としています。そして、ご主人の希望であった薪ストーブを計画し、仕事が終わって帰宅してからのシングルモルトウィスキーを味わいながら揺らめく炎を眺めるひとときを楽しまれています。
獣医師であるご夫婦は、この住まいでも猫を飼っており、既存の柱や梁を利用したキャットウォークなどを計画しています。
http://terradesign.co.jp/archi_works/su-renovation/
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