敷地は都内の閑静な住宅地にあり、前面に人通りと交通量の多いバス通りを挟んで緑豊かな区民施設が広がっている。
上層ほど環境の良くなる敷地において、パーティーのできる最大限のLDK確保が求められた。
周辺状況から最上階に最大限のスペース確保を行い、そこから厳しい容積率を超えないように下階面積を絞って計画しており、建物は上層ほど大きくなって行く。
丁度”お盆”のような形状の各層を水平に切り離した格好で110角の鉄骨無垢柱により積層しており、”お盆”の縁にあたる各層の腰壁やキッチン等の造作家具の背面に鉄板ブレースを設ける事で耐震性を確保している。
上階ほど、必要な耐震性が軽減されるため、前面道路からのプライバシーと合わせて、各層腰壁高さを変化させている。
敷地はもともと前面道路から1.4mほど高台であったため、地下1階の道路レベルは駐車場、エントランス、倉庫類を配置し、1階は寝室、水回り等プライベートな個室群をまとめており、2階に最大限のスペースを確保したLDKを配置している。
切り離された各層はそれぞれ異なる内装が与えられ、眺望とプライバシーを断面的に調整した、大きさと形の異なる”お盆”が積層されている。
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