家づくりにおいて“窮屈に感じない、ゆとりのある空間”は、大切なテーマです。とはいえ空間は限られているので、欲しい要素を取り入れながら、いかに広さを確保するかがポイントとなってきます。
そこで今回は、狭い空間でも広さを感じられる、省スペースのアイデアをご紹介します。
スキップフロアで、縦に空間をつなげる
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床の高さをずらしながら、空間をつくるスキップフロア。平面的に廊下で空間をつなぐのではなく、縦に短く階段で空間をつないでいくため、効率的に広さを確保することができます。居室の独立性が高まるので、ヨガスペースなど趣味の空間としたり、書斎にしたり…、また階段部分はベンチとしても利用できますね。
らせん階段で、階段下を有効につかう
らせん階段は、デザイン性の良さだけでなく、空間の無駄を省けるというメリットもあります。こちらは玄関にらせん階段を設置することで、広々とした印象を実現。場所をとる靴箱は、階段奥のデッドスペースに設けています。2階部分から光が差し込むので、玄関が明るい空間になるのも嬉しいですね。
1階と2階の床の高さをずらして、開放感を出す
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2階の床の高さを中央でずらすことで、1階と2階の生活空間をつないだユニークなアイデア。吹き抜けをつくらなくても開放感を出すことができ、かつリビングの面積を広くとることができます。1階にいても2階にいても家族の気配を感じられるのも嬉しいですね。
廊下をなくして、フレキシブルな空間に
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こちらは、部屋と部屋を直接、開口部でつないだ、廊下のない家。廊下を省くことで、その分、広い部屋を確保することができます。また引き戸をすべて開け放つとひとつの大空間に、引き戸を閉じると、それぞれ独立した空間になるので、フレキシブルに使うことができるのも魅力です。
部屋をフルオープンにして、広々とした空間に
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3LDKの間取りの場合、廊下側の部屋と窓側のLDKに挟まれた中間の部屋は、風通しが悪く、光も入らないため、使い勝手の悪い空間となりがち。こちらは、中間の部屋をフルオープン可能な引き戸でつくることで、その問題を解消。戸を開けると、リビングと一体となった、広々とした空間が広がります。普段はリビングとして。来客時には、ゲストルームとして利用するのもひとつのアイデアですね。
階段の踊り場に、
書斎カウンターや子どもの遊び場を
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こちらは、2階の通路にデスクを置いて書斎として使うアイデア。書斎の部屋を確保しない分、他の空間を広くつくることができます。階段の踊り場は、書斎以外にも、勉強やお絵描きなど、子どもが遊ぶスペースにもよさそうですね。
いかがでしたでしょうか?
段差を利用する、廊下をつくらないなど、ちょっとした工夫で、空間に広がりを持たせることができそうです。自分たちのライフスタイルに合った、ゆったりと暮らす“省スペース術”をみつけてみてください。
Text SuMiKa編集部