築約100年、桁行き7.5間、梁間5間、入母屋造りの瓦屋根を持つ茨城県多賀地方独特の民家である。30cm角の大黒柱、27cm角の中黒柱を中心に開放的な間取りで、ほとんどが建具による仕切で壁が非常に少なく、各部屋は低く天井で覆われていました。軒の出を深く出したセガイ造り、化粧垂木と幾重にも組まれた立派な小屋組が見所になっています。
この築100年の民家にさらに住み続けたいという建主の希望により、今回の民家再生工事が始まりました。エネルギーあふれる若いご夫婦と2人の男のお子さんの為、内部は現代生活に合わせて新しい機能と設備を持ち、一方でこの昔からの力強い小屋組を生かした新旧共存の新しい機能空間となっています。
外観はできるだけ当初の姿に戻し、周囲の風景の中に溶け込み続けていくように心がけて設計しました。
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