家具職人であるお施主さまと、そのご家族のための住宅です。
敷地はのどかな集落の一角にあり、外観は近隣の町並みに馴染むよう形や色合いに配慮しています。住宅は生活の場と趣味の場を兼ね備えており、性格の異なる二つの場所は、中庭を介して緩やかにつながるよう計画しました。
内部の仕上材には質感・手触りを感じるような素材を選定し、あたたかみのある空間を目指しています。壁の殆どを珪藻土塗仕上とし、その施工をお施主様ご夫妻で行われました。施主施工の部分を多く取り入れることで経済性を追求するとともに、自分たちの住まいに対する愛着が増すことを期待しています。
また、壁天井の取合い部分、内外部の建具枠等の納まりを緻密に考え上げ、空間が限りなくシンプルに見え、落ち着いた雰囲気となるよう工夫を施しています。
質感・手触りを感じるような素材(木・珪藻土・大谷石など)を用いて、全体にあたたかみのある空間となるよう工夫しました。
設計段階においてお施主さまご家族と参考にしたい空間を一緒に見学するなどして、実際の設計へのフィードバックを行いました。
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