奥まった旗竿敷地にある二世帯混構造の家

立て替えをすることで周りに住む施主の親類を含めた住環境がよりよいものとなること、また施主自身が描いた間取り図にとらわれず、それを参考に自由に設計して欲しいということが要望でした。
敷地はもともと一筆であった土地を施主の祖父が子供達に分筆した5区画のうちの一番奥の一区画です。道路に2Ｍしか接していないため、周辺は隣地に囲まれ、通風や日当たり面でやや不利な敷地です。そこに成人している施主とご両親が住むための3人暮らしのための住宅です。

主な間取りは3階に施主のスペース、2階にLDK、1階にご両親のスペースとバスルームとなっていて、2階のLDKを介し、互いの生活を尊重しながら距離を保てるようになっています。このような間取りに加え、庭やテラス、駐車場など住宅に必要なスペースの配置構成は、北側斜線などの厳しい法的条件を立体的なスタディによって最適な配置を決定し、その実現に合理的な解として1階を鉄筋コンクリート造、2階、3階を鉄骨造とした。

こうした最適解から得られた空中に張り出した3階や2階の大きなテラスは住機能だけではなく奥まった敷地に有りながらも街並みに対して積極的に顔を出して参加しようとするためのデザインとなっています。

ディーピーエー1級建築士事務所

石川 雅博 +藤本 香

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