区画整理によって,山や谷が整地されて昔ながらの光景が消滅して行くのは寂しいものです.この敷地も2mの盛り土によって敷地環境が全く変わってしまいました.造成後の環境がよくわからないままに,立ち入り禁止エリアになってしまった難しい設計でした.建物を茶色のガルバリウム鋼板でくるみ,階段室を左官仕上げ,玄関上部のバルコニーをセランカンバツ(木)で表現し,全体を茶系色でまとめています.土色になってしまった造成工事に対する抵抗でもあります.
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