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暮らしのアイデア帖
記事作成・更新日: 2016年 5月20日

脱“片付けられない人”!リバウンドしない、間取りと収納のアイデア

いつも家をきれいに片付けておきたいけれど、整理整頓がどうも苦手…。そんな悩みを持っている人は意外と多いのではないでしょうか。

片付け上手になるために、家の間取りや収納スペースのつくりかたに注目してみるのもひとつの方法です。そこで今回は、片付けられない…をリバウンドしない、家づくりのアイデアを集めてみました。

キッチンまわりの見せたくないモノは、徹底的に隠す

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D-house 「多角形の家」(アーキテクト憧)

毎日使うキッチンは、すっきりと何もない状態を保つのが、難しい場所のひとつではないでしょうか。

こちらは、冷蔵庫と収納棚をクローゼットにすっぽり収納して、隠してしまうというアイデアです。これなら、多少、食器棚の中が整っていなくても、戸を閉じれば、いつでもすっきり。生活感のない空間をキープすることができますね。

土間に収納して、モノを室内に持ち込まない

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広い土間玄関のある家(ジャストの家)

土足で作業ができ、汚れても掃除しやすい土間空間は、アウトドアグッズの収納場所として便利です。

玄関に広めの土間をつくると、自転車やスキーボード、工具などを置いておけるうえ、自転車のメンテナンスも土間で行うことができます。

大きな荷物が置ける広い土間があるだけで、室内をすっきり保つことができそうですね。

ロフトスペースを収納空間に

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「アトリエのある家」(悠らり建築事務所)

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「アトリエのある家」(悠らり建築事務所)

ロフトなどは寝室や子供部屋として利用することもできますが、収納スペースとしても大活躍。

洋裁のアトリエを持つこちらは、アトリエで使う大量の生地をストックするためにロフトを活用しています。

また食料品などを貯えておくパントリーの上にもロフトをつくり、こちらは季節用品など、普段使わないものの収納場所に。

ロフトや屋根裏部屋といった“+α”の場所があると、効率的に収納できますね。

デッドスペースを有効利用!スッキップフロアの床下収納を活用

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我孫子H(一級建築士事務所 まんぼう)

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我孫子H(一級建築士事務所 まんぼう)

こちらは2層分高さのなかに3層分のスキップフロアにすることで、階段下に広い収納スペースを確保した事例です。

居住空間を狭めることなく収納場所をつくれるのが、スキップフロアの魅力。また、大きな移動を伴う地下室や屋根裏部屋とは異なり、階段を数段移動するだけで、モノが出し入れできるのもメリットですね。

“中2階”をつくって、モノの定位置を増やす

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Shell-house(ai建築アトリエ)

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Shell-house(ai建築アトリエ)

1階のガレージの上に中2階を設けて、ライブラリーにした事例です。建具を開ければ、LDKとゆるやかにつながった広い空間となり、閉めると、ライブラリーとして独立した部屋として利用できます。

収納スペースの確保だけでなく、中2階をつくることができるのもスキップフロアならでは。LDKにプラスの空間をつくることで、モノの定位置を増やすことができますね。

“見せる収納”で苦手と向き合う

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真鶴の家(大森建築士事務所)

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真鶴の家(大森建築士事務所)

隠すのではなく、潔く見せる収納にして、片付けられない…という苦手と向き合うのもひとつの方法です。多少の汚れや傷などは気にせず、おおらかに暮らしたいという“小屋のような家”がコンセプトのこちらのキッチンは、調理器具やお皿など、すべて見える場所に収納。

隠せるスペースがあると安心ですが、あえて棚だけつくり、きれいに並べることで、逆にモノを整理することができそうです。また、外に出すことで、出し入れしやすく、使い勝手も良くなりますね。

いかがでしたでしょうか?

限られた敷地内に十分な収納スペースを確保するのはなかなか難しいですが、キッチンや棚を丸ごと収納する、スキップフロアを利用する、モノをあえて見せるなど、間取りや収納スペースのつくり方を工夫することで、片付け上手になれそうです。整理整頓のストレスから解放されると、毎日の家事もぐっとラクになりますね。

Text SuMiKa編集部

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