従前の団地の中にある当敷地は、山の緑に囲まれたのどかな雰囲気を持っている。
クライアントの家族構成は30代後半の夫婦2人とペットの犬の2+one人家族である。空間の構成においては現在の生活、将来の生活を考慮しながら・・・また、家族だけの時間、来客時等の時間についても空間を仕切ったり、つなげたりと様々なシーンを作り出すこと重点を置いて、計画を進めていった。
空間のつながりと離れかたを整理していくうえで可動間仕切りを組み合わせ間仕切りを考えるだけではなく、つなげた時に見える風景、離れた時に出来る空間、それぞれを両立しながら機能を完成させ「使い方は使う人次第」になるようにした。
敷地の奥側(南側)には以前からそこに根をはっている桜の古木があり、室内のどこにいても(浴室からも)桜を楽しめるようにした。そのため南面は非常に開放的にし、反対に表側(北側)は閉鎖的な顔つきをつくりあげ、その相反する表情の顔を大きなワンルームの室内でつなぐことによって様々なシーンを作り出している。
春になり、桜の花が咲く頃、生活の中にいつもある桜を再確認し四季のある日本に感謝しながら、年の流れを感じられるような・・・桜の木も住宅の一部であるかのような、そのような空間を計画した。
西本建設
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