ネイルサロンから、リラクゼーションサロンへの類似用途リノベーションです。小さなコスト・スペース・操作を前提の上、既存状態を活かすべく主要な撤去は一部の壁だけとし、設備等を除くと新設する造作も主に1本の柱+建具、1枚の収納壁とカウンター程度にとどめております。既存の照明や鏡、収納棚、受付カウンター等もできる限り、移設・クリーニング・仕上げ変更により再利用し、既存と新設、配置家具が調和するよう、詳細な色彩検討を行うことで、3Rが図られながらも、全て新設されたかのようなリノベーションとなっております。エントランス看板も現場で端材として出たシナ合板をレーザーカット+彫刻して、活用しております。また、理容所としての必要作業室面積13㎡を有用にすべく、有効幅わずか2650mmに、ベッドとカーテンと理容椅子+可動シャンプーボウルを並列に配置し、mm単位の調整により、各々の回遊動線を確保し、また待合と作業室との間仕切りは、両側からの収納を兼ねる複数のボイドのある収納壁としております。この収納壁は、屋内にありながらも、屋外からも見える「インナーファサード」とも言うべく役割も果たしております。