海に近い住宅地の中、親族同士で隣接して住んでいる広い敷地の一画に建っていた古い平屋の家の建替えの計画。夫婦とまだ小さな子供二人との4人家族のための家である。計画の当初より建て主より御要望された樹脂サッシ、太陽光発電設備、薪ストーブを設置したZEH(ゼロエネルギーハウス)相当の省エネ性能を持つ高気密高断熱住宅である。デザイン的な御要望に従い板張りの外壁と一部木製サッシを採用している。敷地の南側には広い芝生の庭があるため、1階LDの南面の土間に日射を受ける大きな窓(木製サッシ)を設け、上部を吹き抜けとして太陽光の輻射熱、薪ストーブの暖気、床段差のスリットより吹き出す床下エアコンの暖気が大きなワンルーム的につながった家中に循環するような断面計画とした。暖房時に使用する床下エアコンの他に、2階家族室上部のロフト空間に小屋裏エアコンを設置し、冷房時にはこちらを使用する想定である。 また1階は広い玄関土間からシューズクローク、洗面脱衣室、キッチンとつながる裏動線も設け平面的にも回遊性のある間取りとした。内壁、天井の内装はほぼ全面が施主塗装によるポーターズペイント塗装、床は施主支給工事によるフローリング張(一部ヘリンボーン張)。キッチンは造作家具工事によるアイランドキッチン、浴室はハーフユニットバス+壁タイル張、天井桧張とした。
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