西東京市の開発地に建つ住宅。
北面を除く周囲三方は隣地建物が近接し、計画への配慮が必要であった。そこ
で、敷地全体を建物と考え、グラウンドレベルではパティオを中心とした一体
の空間とすることで、採光・通風を確保し、同時に外部からの視線が
カットされるプライバシーが守られた構成とした。
また、パティオを中心とした「内-外-内」の関係が、常に家を外部から眺め
るという行為を促がし、プライベートな空間に客観性を与えることができる。
中央部に配した螺旋階段は、上下階をシームレスに繋ぐ役割はもちろん、白で
統一された緊張感のある空間を弛緩させる重要な要素ともなっている。
「SIESTA」とはパティオを豊かに使う国-スペインの習慣の午睡を意味する。
建物内部に取り込んだ外部空間は心地よい四季の風を家中に運び、空間に彩り
を加えることだろう。
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