岐阜市に建つ、夫婦2人と母のための住宅。
築100年を超える民家の立て替えとして計画された。
元々建っていた民家への敬意や近隣の古い町並みを考慮して、和風の建物とする事、法事用の8帖二間の和室、庭の緑を楽しめる生活などが要望として求められた。
北と南に大きく開けた山の風景を生かすために敷地全体におおらかな切妻の屋根を架け、大きな穴を開けた。
大きな穴からは鮮やかな緑が屋根を突き出し、穴の向こう側の山の風景が借景になっている。 おおらかな屋根が敷地外とのプライバシーを緩やかに包み込み、屋根の下に内部と外部が等価に展開される住宅を目指している。
切妻の屋根は内部にもそのまま勾配天井として現れ、天井の高い部分は吹き抜けとなったり、ダイナミックな体験を住宅の中にもたらす。
左官業を営むクライアント自ら壁を漆喰に仕上げ、光の陰影や庭の緑の風景を映し込んでいる。
自然と一体になったおおらかな空間
天井のラワンと外壁の桧張り
風景を映し出す磨きの漆喰仕上
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